久しぶりのブログ更新となりました。
団長Kです。
コンクール後、HPがあまり更新されないけど大丈夫?と心配されていた皆さん!
安心してください。フィールは、目下、秋の依頼演奏に向けて猛練習中です。
フィールは、創団当初から定期演奏会・コンクールと並んで、依頼演奏を重要な活動の一つに位置付けています。ひとたび演奏の依頼があれば、どうやってお客さんを楽しませようかと、毎回依頼の内容にあわせて選曲や演出を準備するのがフィール流。
そして私は、この依頼演奏がとても好きです。
その理由の一つは、何と言ってもお客さんとの距離が近いこと。
目をキラキラさせて演奏を聴いてくれる子どもたちだったり、気難しそうに聴いていた年輩のお客さんが、演奏が終わると同時に立ち上がって拍手してくれたり。距離が近いと、そんなお客さんの熱量が演奏している我々にストレートに伝わってきて、音楽やってて良かったと思う瞬間が何度もあります。
物理的な距離だけでなく、心の距離が近いのも依頼演奏の面白いところ。
終演後、本プロで演奏した「また逢う日まで」に合わせて歌ってみたい!とお客さんから突然リクエストされ、軽く打ち合わせをしてセッションしてみたら、チョー歌がお上手で、演奏している我々の方が熱くなったこともありました(実話)。盛り上がると予定調和で終わらないところも、依頼演奏の醍醐味とも言えます。
ただ、依頼演奏には苦労もつきもの。
吹奏楽は、歌謡曲、演歌、時代劇、映画音楽、アニソン、ジャズ、ロック、マーチ、クラシックなど、さまざまなジャンルの楽曲を演奏できることが魅力の一つです。当然、依頼演奏では必ずと言っていいほど最新のJ-POPを取り上げることになるわけですが…、これが中高年の我々にとってはなかなかの曲者なのです。
まず、最近の曲は、テンポが超高速。
例えばMrs.GREEN APPLEのインフェルノは指定テンポが♩=186なので、一拍0.3秒という速さで老眼鏡越しに音符たちが流れていくわけです。動体視力が衰えている我々は楽譜を目で追えない(泣)。
そして、最近の楽曲はメッセージ性があり、一曲の中にたくさんの言葉が詰め込まれているのも特徴です。
吹奏楽では、歌詞はそのまま音譜に置き換わるので、言葉が多いと音符の数が多くなるうえ、最近の曲は歌い回しも難しく、音符がタイでつながったり、間に休符が入ったり、同じフレーズでも一回目と二回目で微妙に違ったり(泣)。
極めつけは、突然の転調。それも何回も。
もはや今、何調を吹いているのかもわからない。この音は♯なのか♭なのか?確認している間にすでに転調している(泣)。
でも、そうやって苦労して最近の曲が吹けるようになると、最近の曲もなかなかいいなって思えたり、今度カラオケで歌ってみようかなと思ったり、ちょっと若くなった気分になったりして。いろんな楽曲に出会えるのも、依頼演奏の醍醐味の一つかもしれません。
さて、こんな苦労を乗り越えた私たちの演奏は、11月3日(日)の午後、福島駅東口の花時計前広場で開催する「ふくしま吹奏楽フェス」で聴くことができます。フィールのほかにも、県北地区で活動する一般団体が出演しますので、皆様ぜひお越しください。